リフロー用ヒートガン858Dを買ってみた

電子工作

電子工作といえばはんだ付けというくらいはんだ付けは重要なスキルであり、一般的にははんだこてを使用した作業を行います。ですが近年の電子部品の小型化・高集積化に伴い普通にはんだこてではんだをするのが難しい部品も多く存在します。そういった部品を扱うためにはリフローといった技術が必要でした。

リフローを行う方法や道具は様々なものが存在するようですが、個人として趣味の範囲で小規模にリフローを行い、小さなICなどいろいろな部品を使ってみたいというという思いで小型のヒートガンを狙っていました。それを今回購入して使ってみたので紹介したいと思います。

今回購入したのははんだ付けステーションとして販売されているヒートガン858Dという機種です。Amazonで購入し価格は約5000円でした。

中国語でかでかと書かれたいかにもな箱で届きました。

開封し中身の確認をします。
ヒートガンの本体、ヒートガンのノズルに加えてたどたどしい日本語で書かれた使用方法の冊子とピンセット、はんだ吸い取り機、チップ部品を押さえるものと思われるツールが入っていました。ヒートガンのノズルは3種類ありました。

早速ヒートガンの本体を見ていきます。
表面のパネルは電源スイッチ、設定温度表示用の7セグと風量調節のつまみと温度設定のボタン2つがあります。

裏面は電源コネクタだけです。

持ってみるとすごく軽くてスカスカな予感がします。ネジ数本で留まっているだけに見えるので開けてみることにしました。

底面の2本と上面1本のねじを外すと簡単に前面パネルが外れました。

開けてみてびっくり、前面パネルの裏側に基板が1枚ついているだけで中はしっかりとスカスカでした。
裏面の電源コネクタからの配線3本が基板までのびているだけです。

基板に実装されている部品のほんのわずかです。

制御用のマイコンが載っていると思うのでそのために直流を作る電源まわりらしき部品があります。小さめのトランスと存在感のあるコンデンサですね。
基板全体はこのような感じです。

今度はヒートガンのノズルの方を見ていきましょう。
これもねじで留まっているだけなので開けてみます。

作りはシンプルで先端に熱線のようなものがありその少し後ろに恐らく熱電対、一番手前にシロッコファンが入っていました。

熱戦部分を覗き込むとこんな感じです。

熱電対で先端温度を計測して熱線の電流を制御している感じでしょうか。ファンはDC24Vなのでこのために直流を作っているぽいですね。

付属の先端ノズルは3種類で大、中、小という感じでした。(サイズを計測して数値で載せる)

一番大きなノズルの内側には少しサビがありました。このあたりのクオリティはまあ仕方ないところですね。(安いものなので)

さて、これで中身がだいたい分かったのでばらしたものをもとに戻して動かしてみます。
ちなみにノズルを本体横に引っ掛けておくパーツは説明書に記載ないので雰囲気で取り付けます。(本体の右側にねじ2本で固定します)
電源ケーブル、本体とノズルを接続します。ノズルには一番大きな吹き出し口を装着しました。

これで電源スイッチを入れます。

7セグに”SLP”の表示が出てアイドル状態になります。使いたい温度になるまで左側のボタンを押して温度を設定します。
今回は300度にしてみました。

この状態でノズルを手に持つと、傾きセンサーが反応してスイッチが入り温風が出てきます。
つまみを回して風量を変えてみるとそこそこ弱い風からかなり強い風までいろいろ設定できました。

手元のデジタルマルチメータに熱電対を使って温度を計測する機能がついていたので吹き出し口すぐの温風の温度を計測してみました。

設定温度は300度にして風量は4にしました。

この設定でテスターの温度表示を見るとxxx度となっていました。

せっかくなので設定温度を変えて他の温度でどうなるかも見てみたいと思います。
計測した結果を表にしてみました。

(tableを作る)裁縫

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