グラボGT710の修理に挑戦してみた

電子工作

使わなくなって眠っていた古いPCを復活させようと思い、PCパーツをかき集めて1台分にしたところ映像出力の機能がなく別途GPUが必要であることが判明したのでとりあえず映像が映れば何でもいいやという感じで激安なGPUを購入しました。

それがGeForce GT710搭載のこちらです。購入価格は3600円程度でした。

いままで2連ファンで2スロットや3スロット占有の大型のGPUを使ったことしかなくこんなに小さなGPUがあるのかと驚きました。旧モデルでローエンドなので性能は今どきのCPU内蔵グラッフィックに劣るほどですが補助電源不要で超低消費電力なところや小型で取り回しがいいところがメリットで、自作PCで何か問題があった際に簡単付け替えできて故障箇所の切り分けなどに役立つGPUでした。

そんなGT710グラボですがしばらく使わなくなって半年ほど放置していたら画面が映らなくなってしまっていました。

なので今回直ればラッキーだなという気持ちで修理にチャレンジしてみました。

まずはブラケットを外します。これは表面のネジを4本外すだけで簡単に外れました。

裏側はこのようになっています。

次にヒートシンクを外します。これは裏側のネジ4本だけで固定されていました。

ヒートシンクを外すとこのようになっています。

ヒートシンクを外したところなんとICの破損を見つけてしまいました。画像中央のあたりの8ピンのICのパッケージが欠けて中の金属のようなものが露出しています。

拡大するとこのようになっています。

IC表面の印刷から調べるとN-chのMOS FETのようだということがわかりました。

データシートを見つけたので2つあるFETをテスターを使って調べてみると異なる反応を示しました。ICが物理的に破損している側にあるD1, G1, S1の端子からなるFETがどうも正常に動いていないようです。

これを交換して直るか見てみたいところですがあいにく手持ちに8ピンのDual N-ch FETがありません。

今回はここまでとし、部品が手に入ったら交換して直るか試してみたいと思います。

おまけ: GPUのチップについていたグリスを拭き取ってみました。GK208-203-B1と記載があります。これがGeForce GT710を表すのかもしれません。また、チップの周りの黒い樹脂はチップの一部かと思っていたらただのカバーで軽く引っ張ったら外れました。特に爪もないので丁度いい位置に戻せば大丈夫そうです。GPUのチップは中央が高くなっている構造をしているのでヒートシンクを当てて組み立てた際に丁度いい高さになるようにするための部品かと想像しました。

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