ロードスターにマツダスピード製ECUを取り付け

ロードスター

チューニングECUを買ってしまった

前回、電解コンデンサの劣化の確認のためにロードスターのECUの蓋を開けて基板を確認しました。

コンデンサの劣化はなく安心して蓋を戻して使い続けていましたが、そこからECUについて興味をもってしまい気づいたらマツダスピード製のチューニングECUを中古で購入してしまっていました。

マツダスピード製のECUというのは昔、マツダスピードからロードスターのカスタムパーツがいろいろと販売されていた中のパーツの1つで「人馬一体を極めるチューニング。」というキャッチコピーと共に売られていたようです。

当時のパーツのカタログの画像はこれみたいです。画像中央にある「E.C.U (ノーマル圧縮用)」というパーツが今回手に入れたものです。

販売価格は当時12万円で、今よりも物価が安い時のものなので今の相場感だと20万円程度するようなパーツだったと思います。高価なこともあって大量に売れるようなパーツではないと思うので今ではとても希少価値の高いパーツになっているのではないでしょうか。

私のロードスターはNA6CEなのでNA6CE用の型番9EN6-18-880というものらしいです。購入した実物は型番の表示がかすれてしっかりと読めませんがおそらくこのカタログのもので合っています。

ECUの交換作業

ECUの交換にあたりまずはバッテリーのアース(マイナス側)を外しておきます。

電装系のパーツを取り付け、取り外しする際はバッテリーを外すのが鉄則らしいです。作業中のショートやコネクタ接続時のスパークなどで電子回路が故障しないようにするためでしょうか。

次に今ついている純正のECUを取り外します。取り外しの手順は前回の記事を参考にしてください。

前回の記事にない説明を補足すると、下の画像の赤丸3箇所にあるコネクタとケーブルの固定を外します。

そうするとECUとケーブルが完全に外れてECUを取り出すことができます。

取り外した純正ECUとこれから取り付けをするマツダスピード製ECUを並べてみました。マツダスピード製も純正と全く同じケースが使われており安心感があります。

取り付けは取り外しと逆の手順を行えばOKです。ケースが同じなので迷うことなく簡単に取り付けできると思います。

コネクタがしっかりと刺さっていることを確認して、足元のカバーやカーペットを元通りに戻したらECUの交換作業は完了です。

アース(マイナス側)を外していたバッテリーも接続を元通りにしておきます。

エンジン始動から試運転、交換後の感想

ECU交換後の動作確認としてまずはエンジンを始動させてみます。キーをひねる前は作業にミスがあったらどうしよう、中古のパーツだし動かなかったらどうしようといったことを考えてしまいます。

キーをONにするとチェックランプが正しく点灯するというのを確認しつつ、イグニッションまでひねると無事エンジンがかかりました!

エンジンがかかり一安心です。しばらくアイドリングさせて様子を観察しつつ、交換に使用した工具を片付けている間にエンジンも温まったので近場を試運転してみました。

まずアクセルを軽くあおって1000回転あたりでゆっくりクラッチミートさせて発進しただけで「おっ、何か違う気がするぞ」と思いました。そのまま走り始めて2000回転を超えると以前とは明らかに違うエンジンのトルク感を感じて、トルクを感じる分そこからさらにアクセルを踏めばすぐにグッと押し出されるような感覚がありました。

夜の国道を流すような試運転コースでしたが特別回すこともなく4000回転以下で走っていました。ですが4000回転以下の領域でも純正ECUとは別物だということがしっかりと感じ取れました。エンジン本体や給排気系は何も変えずECUを変えるだけでこんなにも変わるのかととても驚きつつ、予想外のトルクアップに大満足な結果となりました。

また、嬉しい点としてはエアコンのコンプレッサーのクラッチがつながった際のガクンとなる衝撃が、純正ECUではエアコンをオンにした時や渋滞で低回転で走っているときによく発生してすごく不愉快だったのが今回のECU交換でなくなりました。

エアコンコンプレッサーのクラッチをゆっくりつなぐ、といった変化はないはずなのでアイドリング領域でのトルクが増加して、コンプレッサーの負荷が増えても回転数が落ちにくくなり、衝撃もなくなったのかと思っています。ロードスターは街乗りの使用が主で渋滞にハマることがよくあるのでこの変化はかなり嬉しいです。

今後、機会があれば4000回転といわずもっと上まで回して高回転域でどう変化したのかも見てみたと思っています。

勢いで購入してしまったマツダスピード製ECUでしたが想像以上の効果でロードスターでのドライブが一層楽しくなりました。ついつい走行距離が増えてしまってメンテナンスしなければならない箇所がどんどん増えていくのが嬉しい悲鳴です。

おまけ

電解コンデンサの状態の確認や、そもそも中身がどうなっているのかが気になるので蓋を開けてみたいと思いましたがMAZDASPEEDのシールで封印されており開けてみるのを断念しました。

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