私のロードスターのドアミラーは社外のカスタムミラーがついています。
これはデイトナのブレッドスタイルミラーで純正のものよりスッキリとした印象になるのが特徴のカスタムパーツです。
このブレッドスタイルミラーは二輪のカスタムパーツを得意とするデイトナが販売しただけあって二輪のミラーをベースにロードスター用にアレンジしています。
ベースとなったミラーはスズキ GS1200SSというバイクのミラーで、取り付けの土台だけロードスター専用品がついているみたいです。
そんなお気に入りのミラーですが、外側の塗装が劣化し、触ると白っぽい粉が出るほどになってしまいました。そこで今回きれいに塗装をやり直すことにしました。
まずは塗装するためドアミラーを取り外します。固定は片側2本のボルトだけなのでそれを外すだけで簡単に取り外しができます。
取り外すとミラーとボディーの固定面に汚れがありました。ドア内に水が入らないよう気をつけて簡単に水洗いしました。
さて、ミラーですが白ボケたままでは塗装できないため、劣化した塗装を落とす目的でやすり掛けをします。耐水ペーパーを使い水で濡らしながら表面を軽くけずります。やすりの粗さは600番を使用しました。さらにこのやすり掛けを次の塗装の前の足付けとします。つるつるの表面より、ざらざらな表面の方が塗装の乗りが良いとのこと。表面を軽くけずったミラーの写真がこちら。
簡単にやすりを掛けるだけで劣化し白くなっていた表面がとれ黒くなりました。次は塗装を行いますがいきなり目的の色を塗装するのではなく下地を作ります。下地として、プライマー/サーフェイサーの役割を持つプラサフと呼ばれる塗料を吹きます。そして塗料を吹く前には脱脂を行う必要があります。
さらに塗装の前にはマスキングが必要ですので、マスキング、脱脂、プラサフの塗装の順で行います。
マスキングは適当なマスキングテープと新聞紙を使用しました。少しでも隙間があると塗料が付着してしまうのでしっかりと貼ります。特にミラーのガラス面と外枠の境界は細かく丁寧にマスキングしました。
マスキングが完了したら脱脂を行います。この工程から塗装面を素手で触れないよう気をつけます。触れると皮膚の脂が付着して脱脂の効果が減ってしまいます。マスキングした土台を持ってシリコンオフを使用し脱脂しました。
脱脂が完了したらプラサフの塗装に移ります。塗装は野外の換気の良いところで行いました。ミラー固定用の穴に針金を通して吊り下げられるようにしました。これで吊り下げたミラーを塗装していきます。プラサフの塗装は缶スプレーを使用します。缶スプレーは塗装前に缶を温めて内圧を高めると塗料の出方が細かく安定したものになると言われていますので、温めてから使っていきます。蛇口から出る約40度のお湯をバケツに張り缶を8割ほど沈ませます。適当に10分程度温めたら十分だと思います。この時温めすぎは危険なので注意してください。缶の内部はガスなので高温になると爆発の危険性もあると思います。直火での温めは論外です。
話しを戻します。塗装のコツは一度に厚く塗るのではなく少しずつ吹き付けては乾かし、次また薄く塗るというのを繰り返すことです。今回は缶スプレーの裏面に書いてあった3回塗りを行いました。1度目を塗り10分乾かし2度目を塗るという流れで3回分を塗り、最後は30分乾燥させます。
30分の乾燥でプラサフの塗料が乾いた後は次の塗装のため足付けをします。さきほどと同じように600番の耐水ペーパーを使用しました。そして足付け後は脱脂を行います。
次は本番のつや消しの黒色で塗装します。この色も缶スプレーを使用するためお湯で温めてから使用します。また、少しずつ薄く塗ることも同じく気をつけます。
今回は10分乾燥のインターバルで5回塗りました。隙間や奥まったところが薄くなりがちなので、そういったところの塗り残しがないよう多めに塗りました。
つや消し黒は1時間ほど乾燥させれば良いかと思いますが、塗料が完全に乾く前にマスキングを外します。完全に乾いてからマスキングを外すと固まった塗料がマスキングを外すのに合わせて割れる恐れがあるからです。今回は30分乾燥させた時点でマスキングを外しました。この時点で手で触れても大丈夫なくらには乾いていました。
最後に時間が許すだけ十分に乾燥させてから車両に取り付けします。2時間ほど乾燥させれば十分かと思いますが長く乾燥させればそれだけ安心です。
塗装完了したミラーを実際に取り付けた様子がこちらです。
塗装前の白ぼけた状態のミラーとは別物で車が引き締まったように思います。
素人クオリティですが大変満足のいく結果となりました。
取り付け前の写真と並べるとこんな感じ。別物と言えるくらいの変わりようですね。
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