ロードスターのメーターフードがベトベトなので再塗装する

ロードスター

私の所有するロードスターVスペシャルはダッシュボードの上面とヘータフードにプロテイン塗装と呼ばれる特殊な塗装が施されています。しっとりとした手触りになるVスペシャルの雰囲気に合った塗装がウリの装備でした。しかしながら製造から30年が経過したプロテイン塗装は劣化しベタベタになってしまいました。ベタベタというよりもベットベトと呼ぶのが相応しいくらいのベトつき様で、手や物が触れると塗装表面の黒いベトベトが付着して非常に不愉快な状態にまでなっていました。

そんなプロテイン塗装の劣化に対処しようと考え、プロテイン塗装を剥がして一般的な塗料で再塗装してしまおうと決めました。ダッシュボードは取り外しが大変なことと、メーターフードと比較して我慢できるレベルの塗装状態なので今回はメーターフードのみを再塗装します。

メーターフードの取り外し

再塗装するにあたり、まずはメーターフードを取り外します。作業は比較的簡単でプラスねじを外して引っ張ると外せます。引っ張る際に思い切りの良さが必要ですが、気を付けないと位置合わせの爪を折ってしまいます。真っ直ぐに引っ張るように意識しながら作業します。

赤丸の位置にあるプラスねじを外します。
ステアリングコラムのカバーを外したところ
メーターフードを外したところ

劣化した塗装を剥がす

ベトベトに劣化した塗装を剥がします。塗装前の状態はこのような感じでベトベトになった塗装に細かい埃が付着していたり、表面がでこぼこになったりしています。

塗装前のメーターフード表面

これに対して何も考えずこれから塗る塗料の下地を作る意味でもヤスリで削って剥がれるだろうとやみくもにヤスリがけをしました。まず普通の耐水ペーパーで削りましたがベトつきがあり作業性が最悪レベルでした。

あまりにも進まないのでより使いやすいヤスリを探しに近所のホームセンターに探しに行きました。使いやすそうと感じたスポンジタイプのヤスリを3種類ほど購入しました。

これらのやすりを使用してベトベトになった表面の塗装を削っていきます。満足のいくところまで削るのに恐らく10時間程度作業しました。かなり大変でしたし、時間もかかるので途中何度も新品を購入してしまおうかと考えました。なんとか削り終わった状態がこちらの写真です。

ベトベトだった塗装表面はサラサラの表面になり、一部は素のプラスチックの面まで出ています。

黒色で塗装

下地が完成したので塗装の工程に入ります。今回は缶スプレーを使用して塗装します。プラサフ、艶消し黒の順で塗装することにしました。

プラサフの塗装

まずはプラサフから塗っていきます。塗る前には脱脂(シリコンオフ)を忘れずに行います。

脱脂後にプラサフを吹きます。今回はマスキングはせずに塗装し、裏面に塗装がついても気にしないことにしました。

塗装前は缶スプレーを40度程度のお湯であたため塗料の出がよくなるようにします。

メーターフードは針金で吊して塗装しました。

塗装は捨て吹き、1回目、2回目、3回目、4回目と繰り返し行います。塗る回数は特に決まっていませんが塗料が多すぎて垂れないように気を付けながら塗装します。塗ってから次に塗るまでの乾燥時間は20分としました。

塗装に不慣れなのもあり、じっくりと時間をかけて塗装したら辺りがすっかり暗くなってしまいました。ひとまずこれでプラサフの塗装は完了とします。

艶消し黒の塗装

プラサフの塗装が終わったので次に艶消し黒を塗装します。まずプラサフを塗ったままでは塗装できないので足付けをします。

プラサフが薄いのとムラになっているのがあるので丁寧に磨きます。磨きには1000番の耐水ペーパーを使用します。

磨いたあとは脱脂をし艶消し黒で塗装します。塗装前には缶スプレーをお湯で温めておきます。

艶消し黒の塗装も垂れないように気を付けながら何度も塗り重ねます。塗装後は細かく見ると粗が気になりますが遠目に見る分にはいい感じに出来上がりました。

艶消し黒は磨いたり、クリア塗装をすると艶が出てしまうのでこれで塗装は完了です。

メーターフードの取り付け

塗装後のメーターフードを車両に戻します。塗装を終えてから十分に乾燥させてから作業します。基本的には取り外しと逆の手順で取り付けをします。

取り付け完了後の写真がこちらです。ベタ付きもなくなり見た目も全く違和感なく満足のいく仕上がりになりました。

塗装前のやすりがけがとても大変でしたが満足度は高い作業でした。

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