ロードスターのセンソリーサウンドの修理(2)

ロードスター

センソリーサウンドの動作確認として前回は背面のコネクタの接続先を調べてまとめるところまでやりました。今回はその続きをやっていきます。

センソリーサウンド背面のコネクタに接続する車両側のコネクタを買いました。800円程度でした。コネクタがないと電源などの接続が大変だったので作業を効率的にするためにはあると良いと思います。


早速接続します。写真の位置には12ピンのコネクタが合います。そしてバックアップ電源、アクセサリ電源に12Vを加えます。アース(マイナス、グラウンド)は中央の大きなネジの位置に接続します。おそらく外側の金属のケースに繋がればどこでもOKだと思います。また、車のライトをオンにしたタイミングで光るイルミネーションを点灯させるためにはイルミネーション電源にも12Vを加えます。

接続完了すると写真のように正面のパネルが点灯しました。ボタンの文字やアイコンが緑に点灯しているのがイルミネーションです。イルミネーション電源の12Vを外すと消灯します。右側中央にある液晶パネルは黒くなっていて表示が見えません。写真ではわかりにくいですが良く見るとうっすらと時刻が表示されており、バックライト切れであると推察できます。右下のFM、AM、CDのアイコン、テープのアイコンを押すと液晶の表示が切り替わることが確認できました。

音がでるかテストしようと思い、CDを入れてみました。すると一度はディスクが飲み込まれ左に赤い文字でSETと表示されますが、すぐに排出されてしまいます。CDの読み込み部分は故障しているようで動きませんでした。

CD以外のほかの音源としてはFM、AM、カセットテープを選択できますが、FMとAMのラジオはアンテナを接続していないため動作確認できません。また、カセットテープは手元に見つからなかったので試せませんでした。

2段あるユニットのうち、上のユニットの感覚をつかめたので下のユニットも動作確認します。まずは購入したコネクタの8ピンのものがスピーカー用の4ピンしか接続されておらず、電源で使用するピンが空きとなっているためコネクタを加工します。

コネクタの加工はまずスピーカー用の4本の線のうちてきとうに2本を外します。外す際はコネクタの樹脂パーツのロックを持ち上げて金属の端子を抜きます。端子はコネクタの内側で樹脂製の爪でロックされているのでマイナスドライバなど細い工具でロックを押さえつけながら外すと簡単に抜けます。そして抜いたコネクタをアクセサリ電源とイルミネーションの位置に入れなおします。写真だと緑の2本の線の隣の2箇所が入れなおす位置です。

加工が完了したコネクタです。これを下のユニットに接続します。

そして上のユニットと合わせて12Vとアースの配線をします。下のユニットにはアースの配線は不要です。上のユニットのアースと黒いコネクタで接続されているためです。なので下のユニットにはアクセサリ電源の1本のみ配線すればOKです。また、下のイルミネーションを制御しているのは上のイルミネーション用の端子なので点灯させる場合には上と下のイルミネーション用の端子を接続します。ここで上のイルミネーション端子はイルミネーション電源とは異なるので注意してください。詳しくは前の投稿のコネクタの図を確認してください。

配線が完了し電源を入れるとパネルが点灯します。

イルミネーション電源を接続しているので上下のユニットともボタンなどが緑に光っています。下のユニットの液晶はちゃんとバックライトが点灯しており表示がくっきりと読み取れます。しかし右下のWIDEのボタンのイルミネーションが点灯していません。ライトが切れているようです。

MUTE, MODE, WIDEの各ボタンを押すと写真のように液晶の表示が変わりました。ボタンは機能しているようです。
一番重要な音がちゃんと出るかの確認は上のユニットと合わせて行おうと思いますので今回の確認はここまでとします。

まとめると、上のユニットは液晶のバックライトが切れている、CDがすぐに排出されてしまい使えない、下のユニットはWIDEボタンのイルミネーションが切れているという問題が見つかりました。ラジオやカセットテープの再生と音が出るかは未確認ですので他に問題があるかもしれません。次回以降でさらに調査していきたいと思います。

コメント